大連市は遼東半島の南端に位置し、東は黄海、西は勃海に臨み、背後には東北地方の奥地が広がっています。大連の面積は1万2570平方キロ、常住人口は 602万人(戸籍人口は572万人)です。また大連は、北東アジア経済圏や環勃海経済圏の重要地域に位置し、日本や韓国、朝鮮、ロシア極東地区とも近い位 置にあります。
大連市は中国北方の重要な港であり、工業や貿易、観光の都市です。様々な種類の工業がすべて揃い、それを組み合わせる能力があり、製造基礎が整っています。工業総生産額は中国東北地方の主要都市のトップで、石油化学工業や造船、機関車、大型機械、ベアリング、冷蔵・冷凍設備などの生産規模は全国トップです。大連市は東北地方における対外開放の窓口であり、国家クラスの経済技術開発区や、ハイテク園区、観光レジャー区、そして東北唯一の保税区と輸出加工区があります。東北の対外貿易や外資が最も集中する都市となり、2006年の自営輸出額は前年比25.9%増の156.55億ドル、外資導入額は実行ベースで同 124.1%増の2,245万ドルです。外資系企業は11981社あり、そのうち「世界企業ランキング500社」にランクインしている83社が、178件のプロジェクトに投資しています。外資導入額は契約ベースで累計405.13億ドル、実行ベースで222.49億ドルに達しました。
大連市は人材豊かでその総数は132万人に達し、全市人口の21%前後を占めています。大連は毎年、各種の日本語人材を2000人以上育てていて、現在、日本語で会話できる人材が30万人おり、とりわけIT産業の日本語人材は、中国の各都市の中で最も多くなっています。毎年、1万人近くの外国人専門家が大連に来て働いています。日本と各分野との協力・交流をさらに進めるために、大連市は日本語人材資源の開発と育成を非常に重視しています。
大連は中国で1番早く情報化と情報産業で発展した都市の一つであり、都市情報化の各類指数は皆全国都市のトップクラスで、情報産業はすでに都市の支柱産業になり、電子情報創造業の生産総額は東北地区の60%ぐらいを占めます。大連ソフトウェア業は全国唯一「官助民行」体制を成功的に運営したソフトウェアパーク、全国最大の民間運営のソフトウェア学院、全国ソフトウェア輸出量の第1位を占有したソフトウェア企業です。大連ソフトウェア産業は国家ソフトウェア産業基地、国家ソフトウェア商品輸出基地、国家ソフトウェア産業国際化模範都市と国家ソフトウェア国際人材訓練基地の地位を獲得しました。 また、大連は1979年5月に北九州市と、1982年5月に舞鶴市、1987年7月に伊万里市と友好都市関係を締結しました。 大連は経済と社会環境の更なる改善にともない、国際協力を行う分野は絶え間なく拡大しています。大連市は北東アジアの国際海運センターと国際都市としての建設を加速する中で、日本との経済貿易および社会各界の人々との協力を強化し、共に利益を得たいと願っています。